(白板の前で、再びミーティング。クロタネがマーカーを握っている)
クロタネ「“企画提案×即納対応”の仮説、ちょっと走らせてみたけど……面白い手応えあるぞ」
クログチ「単価はまだ不安定だけど、受注スピードは速いし、粗利率も悪くない」
クロサキ「うちの強み、“配送まで自社で完結できる”ってとこが、即納との相性いいです。ダッシュボードに新しいKPI、追加しましたよ」
ルーシー「素早いですね。仮説を立て、動き、検証する。このサイクルこそが、思考を止めない企業の証です」
クロサキ「そういえば、今月から営業週報に“今後注目したい仮説”欄、加えました。意外とみんな書いてるんですよ」
クログチ「クロタネが“思いつきでもいい、書け”って言ったからじゃない?」
クロタネ「はは、俺も最初は“現場の勘”に頼るのは怖かったけど……今はその勘に数字をぶつけてみるのが、楽しくなってきた」
ルーシー「それは、すばらしい変化です。数字と仮説と、現場の勘。それぞれを信じて、“自分たちの地図”を更新し続ける。それが、利益体質です」
(夕暮れの屋上、クロタネが空を見上げている)
クロタネ
「“売上”を追ってた頃は、空なんて見てなかったな。
“利益”を意識し始めて、“行動”を見つめて、
今やっと、“未来”を考えられるようになった気がする」
ルーシー「これからも、モデルは変わり続けます。
でも、その都度、皆さんが“自分たちで考え、確かめる”力をつけてきた。
それが、真の利益体質です」
クロタネ「飛び続けるために、考え続けるってことだな」
あなたの会社の“利益創出モデル”、最後に更新したのはいつですか?まずはクロタネ達のように利益構造と勝ち筋を確認してみてください。
「利益体質」とは、一度きりの戦略や仕組みではありません。
環境や顧客が変われば、“正解”も変わります。
だからこそ、モデルを作る力と同じくらい、“モデルを疑い、更新する力”が大切です。
変化を前提とし、仮説→実行→検証→調整というサイクルを回し続けること。
それが、企業が利益を持続させるための“思考の筋力”なのです。
権守一城
中小企業診断士:経済産業大臣登録番号427888
中小企業の現場出身の中小企業診断士。
事業・経営・ITの3本足を持つヤタガラス人材チームを中小企業で創る支援を大切にしています。